技法と価格について

ラインナップの中には同じ素材、同じサイズでも価格に違いがあります。これらは染め方により価格設定を変えさせていただいていますが、詳細な説明はこれまでしてこなかったため、このたび掲示することにしました。
※価格は一般的なソックヤーンを用いた場合です。メリノシルクやレース、ラメなどは概ね+100円とさせていただいています。


通常染め(通常価格)

およそ400mの糸をかせに巻いた状態で染めます。ウールの場合、低温で染めてから蒸して染料を定着させる方法と、パンの中で保温しながら染める方法を用いています。前者は比較的再販時の差が出にくいです。
手染めならではのムラやスペックル(斑点)、色の変化が楽しめます。


グラデーション染め(通常価格+200円)

2本どりでメリヤス編み地を作った「ソックブランク」を用いて染めています。
ソックブランクという名の通り、靴下や対になったアイテムを編む場合に、色のズレが少なく編むことができます。
編み地のまま販売するダイヤーさんも多いですが、解きながら編むことになり糸の縮れが激しいため、私はほどいてかせに巻き取っています。
ソックブランクの自作から始まり、手間のかかる染め方のため価格が少々お高くなってしまうのですが、それに見合うゴージャスな編み地に仕上がります。
また、巻き取ったかせの両端から見て真ん中に、目印の糸を結んであります。目印を真ん中にして対称に色が変化しますので、それぞれ両端または真ん中のお好きな方向から編んでみてください。


重ね染め(通常価格+100円)

色を重ねて染めたものです。染めながら重ねていくのではなく、一度色を定着させた後引き上げ、もう一度染めることになるので倍の手間がかかりますが、一度で染めたものとは違う深い色合いになり、編み地にも立体的な陰影が感じられると思います。編んでいるうちに、思わぬ色が重ねてあるのが見つかるかもしれません。
重ね染めでも引き上げずに染めた場合は、通常価格にて販売しております。

雪染め(季節商品)

糸の上に雪を載せて染める「Snow dyeing」という手法で染めた糸です。
雪が融けるままに染料が混じり合って糸を伝い、通常の染めとは異なる趣に染まります。
雪の量や融け具合によって染めつきが変わるため、同じ色を用いても染まり具合が異なります。商品写真のうち、どれをお届けするかは選べませんのでご注意ください。
1月〜3月上旬までの冬季限定商品です。自然が作り出す色の匙加減、ぜひお楽しみください!

 

いずれも、再販時に染料メーカーが変わるなどの仕様変更がされる場合があります。ご了承ください。